2013年12月5日木曜日

第6回ピアサポート勉強会を開催しました。



123日火曜日、「意図的なピアサポート(IPS)勉強会in三重」の第6回勉強会を行いました。伊賀市にある三重県伊賀庁舎の大会議室を会場に、28名のみなさんで、マインドフルネスを実践したり、ピアサポートの核心となる事柄についての意見交換をしながら、IPSについての学びを深めました。





勉強会ではまず、同じ伊賀において6月に開催された第2回勉強会でのテーマの復習から始まり、学びに開かれた関係性や会話のあり方の重要性を再確認しました。そののち、マインドフルネスを実践し、意識を「今ここ」に向ける練習をしました。

そのうえで今日の本題、人とのつながりを作ることについて、みなさんで検討しました。はじめに、人とのつながりを感じるのはどのような時か、みなさんのお考えをお話しいただきました。同じ事柄について考える時とか、気持ちや感情を共有できた時、あるいは「いまここ」を共有していると思う時といった、具体的なイメージを紹介していただきました。



それでは、このようなつながりを積極的に作るためにはどのような工夫が必要なのでしょうか。つながりはつねに自然に作られるというわけではなく、時に壊れてしまい、だからこそ積極的につながりを作るための工夫と努力とが必要となります。二つのロールプレイを事例にしながら、つながりを作るための工夫についてみなさんで考えました。重要なヒントとなったのは、やりとりをお互いの感情の交流と交換へと開くこと、あるいはスペースを作ること、でした。



その後に再びマインドフルネスを行った後、飲み物とお菓子を囲みながら意見交換をおこないました。





2013年11月12日火曜日

IPS継続研修 in 三重を行いました


11月8、9日の二日間、IPS継続研修 in 三重を行いました。

今回は継続研修ということで、支援者も当事者も、どちらでもない人も、様々な立場の方18名がご参加くださり、お互いに学び合う場となりました。

初日は、「慈しみ」と「主体と主体の関係性」について学びました。「慈しみ」には、自らを慈しむことと人への慈しみがあります。できるだけ自分を偽らず、自分にやさしくできているだろうか?誰かに対して、慈しみを感じた経験はあるか?について話し合いました。会場からは、「自分で自分をサポートできないと、ピアサポートはできないのかも。」「自分に優しい言葉をかけているか?」などの意見が出ました。


また、「主体と主体の関係性」では、自分の主体性、相手の主体性を脅かすのは、どんなことか話し合いました。「自分が主体的でいることと、場の空気や調和を乱すことは紙一重ではないか」「居心地の良さを守るために自分の主体性を犠牲にしてしまうこともあるのでは」などの意見が出されました。

そして、主体と主体の関係性とスペースを意識した会話を、3人組になってロールプレイしました。テキストには、「相手の語りが開かれ、それぞれの思いが交流するような会話」と書かれてありますが、実際には難しかったように思います。私たちは、いつも頭で考えて分析してしまいがちです。思いが交流するような会話が大切にしている、感じたことを言葉にすることはけっこう難しいようです。


一日目の夜は、みんなでお鍋を囲んだ懇親会がありました。


二日目は、いくつかのエピソードをみんなで読んで、自分たちがそのエピソードをどのように意味づけし、どのように反応しているかについて、意見を出し合いました。人によって、いろんな物の見方があることに気づいた一方で、物事をありのままにみるのはとても難しいと感じました。


最後に、パワーに巻き込まれた会話のシナリオをいくつかみんなで読んで、パワーに攻防から抜け出す会話、主体と主体の関係性について話し合いました。ここで、「パワーって何だろう?」という疑問が出ました。上司と部下のような、パワーを作りだしそうな状況もあるのですが、社会構造に依存しないパワー関係があること、そのパワーの力動に気づくことの大切さを学びました。




2013年11月7日木曜日

意図的なピアサポート(IPS)第6回勉強会のお知らせ


意図的なピアサポート勉強会を、下記の日程で開催します。


日時     平成25年12月3日(火)
       13:30〜15:30(受付 13:15〜)
       15:40〜16:40(意見交換会)

場所     三重県庁伊賀庁舎7階大会議室
       三重県伊賀市四十九町2802
       伊賀鉄道伊賀線 桑町駅より徒歩10分

地図     こちらをクリック

参加費    無料

お申し込みと 社会福祉法人伊賀市社会福祉協議会
お問合せ   電話:0595-21-9671(担当:寺田・坂井)
       FAX:0595-26-0002

申し込み方法 11月29日(金)までに上記の電話・FAXにて、お申し込みください。

チラシと   こちらをクリックしてダウンロード
参加申込書
            
☞意図的なピアサポート(Intentional Peer Support: IPS)とは?
意図的なピアサポート(Intentional Peer Support: IPS)では、お互いの成長をもたらすような関係性・会話のあり方を考えています。一緒に学び成長する、お互いに変化し、支えあい、時には挑戦し合える良い人間関係の作り方をみんなで学びませんか? 「ピアサポートって何?」という方でも問題なく参加できます。どうぞお気軽にご参加くださいませ。



主催    ぴあサークル心愛・三重県立看護大学・社会福祉法人伊賀市社会福祉協議会
共催    伊賀圏域障がい福祉連絡協議会精神障がい者地域移行部会
      伊賀市自立支援協議会精神保健部会 
      名張市共生地域デザイン会議精神保健福祉部会 


2013年10月9日水曜日

第5回ピアサポート勉強会を開催しました。


 910日火曜日、「意図的なピアサポート(IPS)勉強会 in 三重」の第5回勉強会を行いました。津市のスタジオピアでは、今年度2回目となる勉強会を開催しました。IPSが今回初めてという方から、勉強会に何度か参加経験のある方まで総勢14名の皆さんと一緒に学びました。

 はじめにこれまでの復習として、「学びの場にするために必要なこと」、「ピアサポートとは何か」、「IPSで学ぼうとしている関係性」について話し合いました。その中で、IPSとは何か、知らない人に聞かれた時どう答えたらよいかわからないという意見が出ました。IPSとは概略があるものではないので、個人個人にその人なりのIPSの形が存在するものであり、研修会などの場で意見交換してくのもいいという話がされました。


 次に全員でマインドフルネスを体験した後、「つながり」について話し合いました。「人とつながりを感じるのはどのような時か?」、「つながりが切れたと思うときはどのような時か?」について、各自の考えが話されました。「つながりが切れてしまう会話」と「つながりを感じられる会話」の実演を通して、それぞれに感じたことを話し合いました。その中で、言葉として語られないストーリーに目を向けていくとつながりが生まれること、つながりは関係の中で生まれたり、切れたり、再生することを学びました。

 最後に、それぞれの学んだことや気づきがあったことについて話しました。勉強会への参加によってIPSとは何かについてさらに考えを深められた方や、自己の課題や自身の考えを確かめる場となった参加者も多く見られました。