2014年12月12日金曜日

IPS研修 in 三重(27年2月21〜22日)のお知らせ


「みんなでピアサポートについて考えよう♪—IPS研修in三重」を、平成27年2月21日〜22に下記の要領にて開催いたします。みなさまのご参加をお待ちしております。


趣旨

私たちは、なぜ、言葉を交わすのでしょうか? 
今回のIPS研修では、言葉を交わすことで生じること、また、言葉によってみえなくなっていることを探ってみたいと考えています。
言葉が交わされなくても、一緒にいることの安心感や共感のなかにいたというような経験も、言葉があることで、自分や他者の経験を共有することができたというような経験もあるでしょう。お互いの存在をあるがままに受け取り、交流することに、言葉はどんなふうに役立ち、あるいは、その妨げになっているのでしょうか?
そういったことを論じるのではなく、何か体験的に垣間見られるような機会になればと思います。これまでのIPS研修に参加経験のある方も、初めての方も歓迎です。みなさまのご参加をお待ちしています。 


開催要領

日時    平成27年2月21日(土)〜2月22日(日)の2日間
      9:30〜17:00(9:15〜受け付け開始)

場所    三重県立看護大学 講義棟2階 多目的講義室
      三重県津市夢が丘1-1-1

交通    津駅西口バス乗り場1番から三交バス「夢が丘団地」行に乗車
      「看護大学前」バス停下車、徒歩1分

地図    こちらをクリックしてください

参加費   500円

対象    ピアサポートに関心のある方、20名程度
      当事者・ご家族・支援者の方など立場や所属は問いません。
      初めての方でも参加可能です。

講師    久野恵里氏(オフィス道具箱代表)
      久保善秋氏(IPS修行中、WRAPアドバンスド・ファシリテーター)
      宮本有紀氏(IPS修行中、IPS東京勉強会)

申込方法  チラシを下記リンクよりダウンロードし、裏面の申込書にご記入ください。
      そのうえで、下記までFaxにてご送信ください。

チラシ   こちらをクリックしてください

Fax送付先 059-233-5635(三重県立看護大学 船越)

申込期限  平成27年2月6日
      希望者型通の場合、三重県在住または在勤の方を優先させていただきます。

お問合せ  三重県立看護大学(http://www/mcn/ac/jp/)
      津市夢が丘1-1-1
      精神看護学 船越明子
      059-233-5635(直通)



この研修会は、三重県立こころの医療センターと三重県立看護大学の平成26年度連携事業として開催されます。
      

2014年12月1日月曜日

第11回勉強会を開催しました


 1125日火曜日、「意図的なピアサポート(IPS)勉強会in三重」の第11回勉強会を行いました。津市丸之内にあるスタジオピアを会場に、15名ほどの皆さんで2時間ほど、意見交換とディスカッションをおこないました。

 今回の勉強会ではピアサポートの原理として、『相互性』をテーマに意見交換をしました。異なる2つの職場の事例を比較することから始めました。1つ目の事例は、同僚は体調を気にかけてくれます。難しく責任のある仕事は同僚がしてくれますが、意見を求められることはない職場でした。2つ目の事例は、同僚はそっと見守ってくれます。自分でできそうな仕事は自分でみつけて取り組み、お互いに失敗したときには助け合って乗り切る職場が描かれていました。


 
 このように2つの事例に対して意見を出し合っていくことで、それぞれの職場にメリット・デメリットがあることがわかってきました。また仕事の場面で<助ける側>と<助けられる側>に役割が分かれるのではないかと意見が出ました。この2つの役割から上下関係が生じる可能性はありますが、お互いに助け合うことで対等な関係を保つことができるのではないかという意見もでました。

 次にロールプレイを通して、辛いとき友達に自分の気持ちを伝えるか、逆に友達の立場に立ったとき辛い気持ちを伝えられたらどう感じるか、について意見交換をしました。みなさん実体験を元に、それぞれの立場に立って真剣に考え、『相互性』のある関係や会話をしていくためにはどうすれば良いかなど活発な意見交換がなされました。



 最後には、「“助けのパラドクス”、“エンパワメント”、“パワーレス”など勉強会の中で出てきたキーワードと出会えた。」、「違う立場に立って考える機会になった。」などの感想がありました。「相互性のバランスに偏りが出たことに気づくためには、どうすれば良いのか。」など積極的に質問が飛び交う場面もありました。自分と相手の関係性が変わってきたことに気づくこと、お互いが学び成長するためにはどうすればよいのか、相手を理解しようとすることが大切であることなど、本日の勉強会の学びを共有しました。




2014年11月10日月曜日

三重県知事あての要望書を提出しました



いよいよ、当事者会連絡会議で取りまとめた要望書を提出する日が来ました。

117日(金)の午後、三重県庁一階のロビーで三重県精神保健福祉会(さんかれん)の家族会の皆さんと合流し、健康福祉部に行きました。幹部がそろう中、当事者会連絡会議を代表して、三重県知事宛ての要望書を健康福祉部長に手渡しました。




この要望書は、事者会の志が中心となり、当事者会の参加者を対象に医療や行政に望むことについて質問したアンケートの結果を、当事者会連絡会議で分類・整理したものです。みんなの思いがこもっています。


要望書に対する回答は、後日書面で頂くことになっていますので、このブログで公開する予定です。

仲間が力を合わせて声を挙げることは大切なことですので、これからも継続していけたらと思います。


2014年10月23日木曜日

第2回三重県当事者会連絡会議を開催しました

1014日の午後、第2回三重県当事者会連絡会議を開催しました。
日毎に秋も深まる中、県内当事者会の皆さまが参加してくださいました。

 初めに今年度の当事者会連絡会議の活動と今後の活動について確認をしました。
当事者のニーズを集約するために、夏に実施したアンケートは当事者会の皆さまのご協力のおかげで、38通の返信がありました。
ご協力をいただいた皆様、ありがとうございました。

会議では、アンケートに記載されたご意見を、医療・政策に関する要望書としてどのように整理していくかについて検討しました。アンケートに寄せられた要望をよりわかりやすく集約するにはどうしたら良いか活発な意見交換を行うことができました。要望書では、近鉄、JRやバスなどの公共交通機関の割引、精神障がい者が働きやすい職場づくり、ピアサポートの専門性を認めること、などを含んでいくこととなりました。
 予定していた時間があっという間に過ぎていくほど充実した時間となりました。



今回集約したアンケートのご意見は、要望書としてまとめて、117日に提出する予定です。完成した要望書も、後日このブログに掲載したいと思います。



2014年9月8日月曜日

IPS研修を開催しました


平成26829、 30日の二日間にわたって、三重で5回目の開催となるIPS研修会が行われました。これは、平成26年度三重県立看護大学とこころの医療センターとの連携事業による公開講座「IPS(インテンショナルピアサポート:意図的なピアサポート)研修会」として、実施されました。



今回は、テキストもなく、15名の参加者、講師、スタッフが輪になって座る形で研修が進められました。まず、最初に15分間のマインドフルネスを行いました。15分間を長いと感じた人と、意外に短いと感じた人がいたようです。引き続き、二人でのマインドフルネスを実践しました。相手を感じながら、「今、ここ」の自分に集中します。『寄り添う』という感覚に似ているのかもしれません。



初日の後半は、楽器を使ったセッションがありました。自分の音を出す、自分の音をみつける、自分の音を出すときの障壁を感じる、といったことにチャレンジしました。このセッションのために、打楽器を貸して下さった三重県立こころの医療センターデイケアに感謝です。



初日の研修会後に、恒例の懇親会がありました。お酒とマーボー鍋を囲んで、盛りあがりました。




二日目は、自分の感情を味わう、というセッションを3人組のロールプレイで行いました。頭で考えることをしないで、感情を味わいきる、というのはなかなか難しかったです。引き続き、意見が衝突する時のコミュニケーションについて、みんなで考えました。




自分が正しいということも、相手が間違っているということも、いずれも示す必要がないことなのかもしれません。自分に見えている世界と、相手に見えている世界の両方を大切にすることができると良いのでしょう。まさに、これがIPSで大切にしている世界観なのだと思いました。