2013年11月12日火曜日

IPS継続研修 in 三重を行いました


11月8、9日の二日間、IPS継続研修 in 三重を行いました。

今回は継続研修ということで、支援者も当事者も、どちらでもない人も、様々な立場の方18名がご参加くださり、お互いに学び合う場となりました。

初日は、「慈しみ」と「主体と主体の関係性」について学びました。「慈しみ」には、自らを慈しむことと人への慈しみがあります。できるだけ自分を偽らず、自分にやさしくできているだろうか?誰かに対して、慈しみを感じた経験はあるか?について話し合いました。会場からは、「自分で自分をサポートできないと、ピアサポートはできないのかも。」「自分に優しい言葉をかけているか?」などの意見が出ました。


また、「主体と主体の関係性」では、自分の主体性、相手の主体性を脅かすのは、どんなことか話し合いました。「自分が主体的でいることと、場の空気や調和を乱すことは紙一重ではないか」「居心地の良さを守るために自分の主体性を犠牲にしてしまうこともあるのでは」などの意見が出されました。

そして、主体と主体の関係性とスペースを意識した会話を、3人組になってロールプレイしました。テキストには、「相手の語りが開かれ、それぞれの思いが交流するような会話」と書かれてありますが、実際には難しかったように思います。私たちは、いつも頭で考えて分析してしまいがちです。思いが交流するような会話が大切にしている、感じたことを言葉にすることはけっこう難しいようです。


一日目の夜は、みんなでお鍋を囲んだ懇親会がありました。


二日目は、いくつかのエピソードをみんなで読んで、自分たちがそのエピソードをどのように意味づけし、どのように反応しているかについて、意見を出し合いました。人によって、いろんな物の見方があることに気づいた一方で、物事をありのままにみるのはとても難しいと感じました。


最後に、パワーに巻き込まれた会話のシナリオをいくつかみんなで読んで、パワーに攻防から抜け出す会話、主体と主体の関係性について話し合いました。ここで、「パワーって何だろう?」という疑問が出ました。上司と部下のような、パワーを作りだしそうな状況もあるのですが、社会構造に依存しないパワー関係があること、そのパワーの力動に気づくことの大切さを学びました。




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