2014年6月5日木曜日

第8回勉強会を開催しました




 527日火曜日、「意図的なピアサポート(IPS)勉強会in三重」の第8回勉強会を行いました。津市丸之内にあるスタジオピアを会場に、20名ほどの皆さんで2時間ほど、意見交換とディスカッションをおこないました。




 勉強会は、IPSワークブックからの引用について意見交換をすることからはじめました。その引用には、とても対照的な形で語り手の困難の経験が語られていました。一方の語りは専門的な言葉が数多く用いられながら簡潔で、もう一方の語りは語り手自身の思いや気持ちが詳しく述べられていました。

 このようにふたつの語りについて意見を出しあうことを通じ、どうやらこのふたつの語りは同じ事柄について述べたふたつの語りであるらしいことがわかってきました。それでは、こうしたふたつの語りは、どのような人とのつながりのなかでなされ、またどのようなつながり方をもたらせてくれるのでしょうか。ディスカッションは、このことをテーマに進んでいきました。
 
 たとえば専門的な言葉を用いた語り方は、初対面の人や役所・病院の職員に対する説明としてよく用いるかもしれないといった意見がありました。その場合、とても簡潔に自分の情報を伝えられるかもしれません。その一方で、この語り方では、自分の気持ちを相手に伝え、理解してもらうことは難しそうです。その点、もう一方の語り方は、親しい人を相手に、いろいろと気持ちを語り続けていくことができそうです。このような検討を踏まえながら、人とのつながりと語り方とがとても重要な関係をもっていることについて、皆さんで理解を共有することができました。


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